黒斑山 車坂峠コースマップ      黒斑山 HomePage→

コース解説
駐車場と道を挟んだ正面に登山口の広場がある。左方向に行くと中コース、裏コースとなるので、表
コースは真っ直ぐ進む。風雪で変形したカラマツ林の登山道には露出した溶岩が点在し、その岩陰に
は常緑のコケモモやガンコウランなどの矮小低木に混じりコキンレイカやゴゼンタチバナなどの高山
植物が色を添えて咲いている。車坂山のピークから道は一旦鞍部まで下り、ここから急登が始まる。
途中樹林帯が切れるガレ露地が3ヶ所ほどあり小休止するのに適地だ。最後の小露地を過ぎしばらく
行くと、左前方に黒斑山の主稜線が姿を現す。ほどなくシェルター(避難小屋)のある槍ノ鞘に辿り着
く。槍ノ鞘先端まで来ると、トーミの頭が間近に見える。ここから緩やかに下り、噴火痕壁の脇をト
ーミの頭まで一気に登りつめる。溶岩堆積のピーク「トーミの頭」東面は数百メートル切れ込む断崖
絶壁になっているので、崖縁に近づかないこと。トーミの頭からコメツガやシラビソの針葉樹林の中
を20分ほどで黒斑山々頂に到着する。浅間山方向は立ち木など遮るものが何もないので、湯ノ平火
口原を隔てて見る浅間山の大きさに感嘆する。
下山は往路をトーミノ頭まで戻り、鞍部にある中コース分岐道標を右折する。緩やかな下り坂が車坂
峠下山口まで続き、中間付近にある広いガレ場に来ると前方正面に篭ノ塔山や高峰山が眺望できる。
このガレ地は下山道中、最も高山植物が見られる場所で、特に淡ピンク色のツガザクラの群生は見事
だ。ほどなく裏コース分岐道標を過ぎ、カラマツと草地の道を行くと下山口となる。

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