坊主岳 イノコ沢コースマップ      坊主岳 HomePage→

イノコ沢コース
 塩尻ICから出てから直進するとそのまま国道19号に合流するので名古屋方面に向かう。「是より木曽路」
の石碑を過ぎしばらく行くと奈良井宿となり「奈良井」信号で国道と分かれ右方の県道に入る。3kmほど
で道路右下に奈良井ダム湖が見えてくる。坊主岳西山腹から奈良井川に流れ込む沢に架かる橋を幾つか渡り、
登山口のあるイノコ沢橋に辿る。ダム湖北端にあるダム管理棟から約1.8km。県道をこのまま進むと姥
神トンネルを経由して権兵衛峠入口「山吹」信号のある国道19号に出る。

■駐車地:○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
■トイレ:○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

 キノコ山のため登山口には「組合員以外の入山禁止」の看板があるので秋の登山は控えなければならな
い。登山道はそこから10mほど先の木に吊るされた黄色道標の脇から入る。いきなり赤松林のジグザグ
急登が始まるが道はしっかりしており30分ほどでで石仏群のある尾根に取り付く。尾根筋に入るとメイ
ンの道も不明瞭となり、キノコ収穫時に点けられた枝道が幾方向にも延びているので尾根筋を見極めなが
ら登る。尾根道は直登気味で勾配も生半可ではないが、ほどなく1429m地点「小坊主」に辿り着く。四
等三角点石柱があり目指す坊
主岳も樹間越しに見え、小休止するにも良い場所だ。
 小坊主を過ぎるといよいよササ藪が現れ、執拗にヤブ漕ぎが強いられる。背丈ほどのササ藪は足元の登
山道を覆い、所々の小枝に付いている赤テープを目印に進む。立ち木に1500mプレートが吊るされている
平坦地がほぼ中間地点となる。この辺りから傾斜も緩やかな登山道に変わり、ほどなく1600m地点に辿り
着く。モミの大木がある狭い平坦地で、この辺りから山頂までは急勾配が続くので靴の紐を絞めなおした
り水分補給をしておこう。
 勾配がさらに増しササ丈もいくぶん低くなってきた脇に錆びたワイヤーが残置されている。既に標高も
1700mは越え、左右の展望も大分良くなってきた。前方に針葉樹林帯が見えると山頂直下の核心部で、最
後の急坂が始まる。樹林帯を抜けると露地に飛び出し、数分でササ原の坊主岳山頂に辿り着く。苦労が報
われる瞬間で、南東方面を振り返れば坊主岳稜線伝いに中央アルプス北端の経ヶ岳が大きく迫り、さらに
ぐるっと見渡せば御岳を始め木曽の山並みと北アルプスまで展望出来る。里山とは言え、奥深い秘峰でさ
らに登山道も不明瞭なところもあるので、登攀下降は注意が必要となる。

長野県山岳ガイド・ホームページ