飯綱山 一の鳥居コースマップ      飯綱山 HomePage→

表登山道(一ノ鳥居)コース
 一の鳥居園地手前東側を別荘地に向っていく道が飯綱山参拝登山道だ。園地から歩いてもいいが、車でそ
の先の飯綱大明神の鳥居がある登山口まで行くことが出来る。鳥居脇の広地に普通車なら余裕で停められる。
この鳥居を潜ると飯綱山南登山道となる。潅木が鬱蒼と茂る道は広く歩き易い。奥宮一の鳥居前の林道を横
切ると登山道沿い左手に第一不動明王の石仏に出会う。南登山道は石仏が100mから150m毎に13体
祀られているので、数えながら高度を稼ぐことが出来る。6番目の弥勒菩薩の石仏を過ぎた辺りから左方に
笠山(1553m)が樹間から見えてくる。傾斜が徐々にきつくなってくる頃、第十阿弥陀如来の石仏があり、ほ
どなくコナラ林に囲まれた「駒つなぎの場」に着く。山頂までのほぼ中間地点の広地で休憩適地だ。ここか
ら登山道はトラバース気味に山腹を右に巻き、ジグザグの急登が始まる。2ヶ所の水場(飲用不可)を過ぎ、
コース上、唯一の鎖場と階段状の急登を越すと「天狗の硯岩」に辿り着く。平坦な硯石の上に立ち、南東方
面を望むと飯綱高原や長野市街地が見下ろせる。この辺りから岩ゴロが目立ち、第十三虚空蔵菩薩の最後の
石仏を過ぎると、高木が少ない草地のガレ場となる。行く手前方に主稜線が間近に見え、ほどなく西尾根登
山道との合流地点となる。南峰ピーク(1909m)へは10分とかからない。ピーク東側の一段下がったところ
に飯綱神社があり、飯綱山主峰は広い稜線のササ原越しに見える。
 南峰から主峰への稜線はテガタチドリ、ハクサンチドリが咲く中をヒョウモンチョウやクジャクチョウな
どの蝶が舞う明るい草原だ。緩やかな鞍部を過ぎると数分で主峰に着く。大きな標柱と三角点石柱のある山
頂は広く、独立峰のため眺望は頗る良い。間近の戸隠連山、黒姫山から始まり、妙高山や火打山の頚城山系、
志賀高原や四阿山など上信県境の山並、遠く南アルプスや八ヶ岳と北アルプス連峰まで360度の展望は一
級品だ。


西尾根(萱ノ宮)コース解説
 南登山道に比べ静かな山歩きが楽しめるのが西尾根コース。登山口は中社前を右折し、神告げ温泉とチビ
ッ子忍者村の前を通り1kmほど行くと、道沿い左に登山口道標がある。駐車は道路脇の広地に数台停められ
る。カラマツ林の中の道は展望はないが、歩き易い緩やかな登山道だ。作業道を横切るとほどなく鳥居と祠
のある萱ノ宮に出るのでここで小休止としよう。萱ノ宮を過ぎると道はいよいよ傾斜を増してくる。さらに
道幅が狭くなり岩ゴロが現れ始めたら樹林帯も終り尾根上部の草地となる。
 ここから山頂までは眺望の良い尾根歩きで前方に1909mの南峰も見えてくる。この辺りになると亜高山植
物も多く見られ、初夏はオオカメノキの白い花とピンクのアカヤシオツツジやレンゲツツジが咲きイワカガ
ミ、ツマトリソウ、ヤナギランが次々と咲き誇る。低木樹林の短い下りを抜けると、右から登ってくる南登
山道との合流地になる。ここから岩ゴロの急登になるが、ひと登りで飯綱神社のある南峰に辿り着く。主峰
は鞍部を挟んで間近に見える。緩やかな道は10分とかからず行ける。

■駐車地:○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
■トイレ:○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

長野県山岳ガイド・ホームページ