七倉岳 七倉尾根コースマップ      七倉岳 HomePage→

七倉尾根コース
 駐車場から七倉沢の橋を渡り、トンネル手前右手に七倉岳登山道道標を右折。渓流に沿って百メートルほ
どで急登に取り付く。ここから尾根筋に出るまでジグザグの急登が続く。ブナの大木が目立つようになると
ほどなく巡視路分岐道標のある主尾根に出合う。緩やかな尾根道がしばらく続き、鞍部から登り返すと「唐
沢ノゾキ」で、樹間から僅かに唐沢岳の鋭峰が見える。
 歩き難い根出し道、アップダウンを繰り返しながら幾つかの岩頭脇を巻くとほぼ中間地点の「岩小舎」に
着く。岩小舎を過ぎ次の小ピーク(2178m)までも結構な急勾配だが、登り切ったところから最後の難所「鼻
付き八丁」となる。針葉樹林の中、梯子場や岩間が連続して現れる鼻付き八丁の急登が1キロほど続く。
 針葉樹林も疎らになり、低木や高山植物が目立ってくると、鼻付き八丁もそろそろ終わり、一息で「天狗
の庭」に辿り着く。ザレ地とハイマツが群生する天狗ノ庭からは、高瀬渓谷を挟んで槍ヶ岳の絶好の展望地
なので、しばし休憩しよう。

 天狗ノ庭から2454mピークが見えるが、ピーク手前で右に巻き平坦道を歩く。ここから船窪小屋までは、
チングルマやタカネヤハズハハコ、ウサギギクなどが群生するお花畑の脇を行く快適な道。赤ペンキで船窪
小屋と書かれた大石があると小屋までは目と鼻の距離だ。コマクサの咲く砂礫地を過ぎるとランプの山小屋
「船窪小屋」に辿り着く。
 七倉岳へは山小屋から北へ15分とかからないだろう。
途中、船窪岳・烏帽子岳分岐があるが道標を直進するとほどなく七倉岳山頂に辿り着く。岩塊の山頂は36
0度の展望で、立山連山の名だたる峰々を始め、船窪岳から南へと続く裏銀座コースが不動沢を挟んで間近
に見える。

長野県山岳ガイド・ホームページ