唐鳥屋山 岩井堂コースマップ      唐鳥屋山 HomePage→

岩井堂コース
 会田宿から善光寺街道の道標に従い広田(こうでん)寺横を通り花川原峠方面に向う。岩井堂の地名となっ
た観音堂前の道路広地に駐車し、向かい側の山際に立つ「岩井堂観音登口」道標から登山道に入る。ササ藪
脇の急坂はほどなく観音堂に辿り着く。信濃三十三番札所・二十番の岩井堂観音周囲には地蔵や大黒天の磨
崖仏(崖壁に刻みをつけた仏像)や百体観音など石造文化財が多数点在しており必見。登山道は観音堂前を左
折して露岩断層の岩山に辿る。立ち木も少ないので南方の会田集落と集落を囲む山々の眺望が素晴らしい。
 砂礫地が終わり、踏み跡があやふやな潅木林の尾根筋も、松の木下の石祠横を過ぎると踏み跡もはっきり
してくる。左に巻くとほどなく作業道に出会う。作業道を右折して200mほど先の赤テープ辺りから尾根
筋に取り付く。
 登山者の少ない尾根道は踏み跡も不明だが、尾根筋を外さないように北方に見える稜線を目指す。岩ゴロ
沢が左に見える辺りまで来ると一息で1070m三角点峰東側の鞍部に辿り着く。右折して1036m小ピ
ークを通過すると緩やかな下り坂が立峠まで続く。
 立峠から聖山方面を望むと善光寺街道も見え「あの山を越えれば善光寺平、ここで一服…」と善光寺詣り
の旅人が休んだ茶屋があった場所なので休憩しよう。
 分岐道標右折が岩井堂への下山道、唐鳥屋城跡ピークにはヤセ尾根を直進する。歩き易い尾根道を一登り
で十一番高圧線鉄塔に達し、この辺りから起伏の少ない岩稜線歩きが始まる。ヤセ尾根の右側は鋭く切れ落
ち高度感がある。ほどなく立ち木が疎らに生える草地の唐鳥場山城址ピークに辿り着く。遮るものが何もな
い360度の大展望が得られる。

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