浦倉山 米子瀑布コースマップ      浦倉山 HomePage→

米子瀑布コース解説
駐車場から米子滝奥の院への散策道を行き、浦倉沢の渓流に架かる橋を渡る。ほどなく滝巡りコース
との分岐道標があるので左折して山中に入るといきなり急登が始まる。ジグザグを繰り返しながら、
不動滝と権現滝の二つの滝が展望出来るの東屋に辿り着く。東屋から右折し緩やかな道を三百メート
ル程下ると広い草原の米子硫黄鉱山跡地になる。トイレ脇の案内板には、この辺り一帯小学校や診療
所、宿舎などがあったと書かれている。山の神の祠、泉坑山のガレ地を右に見ながら大黒沢の木橋を
渡ると、今まで広かった道も一変し、草むらの狭い登山道になる。渓流に架かる古い鉄製の橋で左に
屈曲し、渡り終わったところが、根子岳登山道との分岐点だ。浦倉山へは道標を直進し、大黒沢沿い
に登る。根子岳登山道は草刈りがされているが、登山者の少ない浦倉山登山道はこの辺りから藪漕ぎ
が強いられる。僅かに残った踏み跡を辿り、根子岳や四阿山の裏側の稜線が見える小尾根に出る。白
樺の幹に「浦倉山」と書かれた標示板の少し先に右に下る分岐道があるが、この枝道は野猿田の池へ
通じている。鉱山最盛期の頃は何百人もの鉱員がここを水場に利用していたと言う。尾根に出てから
も背の高い草とササ藪が煩く歩き難いが、崩落気味の赤ザレ沢をトラバースして通過すると、ほぼ中
間地点の苔清水に辿り着く。夏でも冷たい水が湧き出て、周囲には食虫植物のモウセンゴケが群生し
ている平坦地なので休憩しよう。苔清水から笹原の唐松林を過ぎ、大黒沢の源頭付近の沢に架かる丸
太橋を越すと、針葉樹林帯の穏やかな道となる。針葉樹林が終り笹原が現れるころ、県境稜線に出会
う。右に屈曲し、山頂に続く稜線歩きはしだいに展望が開け、一登りで三等三角点の浦倉山々頂に辿
り着く。

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