志賀山 コースマップ      志賀山 HomePage→

志賀山コース
 志賀草津高原ルート(国道292号)を熊ノ湯方面に進むとホタル温泉前山ゲレンデがあり、ゲレンデ上部
の前山湿原が登山口となる。朝8時過ぎならば前山リフト利用が可能だが、早朝出発の場合は駐車地から右
に巻きゲレンデの道を登って前山リフト山頂駅まで行く。正面にはお椀を伏せたような鉢山が間近に展望で
き、登山道は前山湿原の中を通り鉢山の北山腹に延びていく。渋池を過ぎると針葉樹や岳樺の大木が目立ち
はじめほどなく志賀山分岐に着く。分岐道標を左折すると志賀山への最短コースだが、直進して四十八池方
面に向う。沢に架かる幾つかの橋を渡り、左手樹林の間から志賀山が見え始めたら四十八池は近い。湿原散
策道入口には東屋があり、ここから均整がとれた志賀山は実に美しい。
 四十八池の池塘はミズゴケなどが低温のため腐らずに幾層にも重なりあい泥炭層となって高層湿原を造っ
ている。雪が融け始めると水芭蕉が咲き、ヒメシャクナゲ、ウメバチソウ、オヤマリンドウが次々と咲き誇
る。散策道北端にある志賀山神社鳥居から登山道が始まるが、ここは大沼池への分岐にもなっている。しば
らく樹林帯の中を行くが、尾根上に出ると高木も少なくなり周囲が開け、尾根左下には黒姫池が見える。岩
ゴロの急登は志賀山稜線分岐まで続くが、道標を右折して志賀山神社のある裏志賀山へ向おう。コバルトブ
ルーに輝く大沼池を眼下に見ながら行くと、裏志賀山々頂にある志賀山神社祠前に出る。
 志賀山へは一旦分岐道標まで戻り急坂を鞍部まで下る。途中登山道左脇に志賀ノ小池、鬼ノ相撲場池が見
える。山頂付近にあるこの池の水は多量の雪解け水が溜まったものだが、亜高山帯の低温により蒸発も抑制
され一年中涸れないと言う。鬼ノ相撲場池を通過すると間もなく、標高は裏志賀山より1mほど低いが三等
三角点がある志賀山々頂だ。下山道はこのまま稜線を西に進み、五葉展望地を左に巻きながら下降していく。
途中火口湖のお釜池や溶岩露出地、ヒカリゴケ生息岩を見ながら四十八池分岐道標に辿り着く。ここから前
山湿原まで往路を行く。

長野県山岳ガイド・ホームページ