常念岳 一ノ沢コースマップ      常念岳 HomePage→

一ノ沢コース
 大糸線穂高駅から車で40分程入った一の沢林道の終点にある登山口からが一般的なルートとなる。登山口
には登山相談所とトイレがありここで着替えたり登山計画書を提出する。5月の連休、夏山最盛期等には相
談員も居るので適切なアドバイスも受けられる。登山口から10分程で山の神の祠があるので今日の安全を
祈願して登ろう。ここからは一の沢の流れを左に見ながら上ることになる1時間30分位で大滝ベンチに着く。
25〜30分で丸太橋が架かった烏帽子沢に着くがこの沢は涸れているときもある。少しずつ急な登りになるが
草地にはクルマユリなどの花も目につき深山の趣きがある。約30分で笠原沢で、ここにも丸太の橋が架けて
あり、きれいな水が流れており良い休憩場所となっている。
 ここからいよいよきつい登りにかかる。階段を上り山腹のトラバースが終わると一の沢の川原歩きとなる
が、ここまで約30分かかる。ここで休憩をとろう。さて川原から階段で右に曲がり胸付八丁の取り付きとな
る。この先15分位はこのコース最大の危険箇所で滑落事故が毎年起きているので、すれ違いには十分注意の
事。又途中での写真撮影などは控えたい。30分位の登りとトラバースで最後の水場に着く。丸太橋を渡ると
「最後の水場」の看板がある。ここから小屋まで最後の登りに就く。
 第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチとあり適当に休憩しながら登ると良い、大体15〜20分位の間隔だ。
第四ベンチは今はもう無い。1時間弱で常念乗越しに辿り、突然槍ヶ岳の雄姿が目に飛び込んでくる。常念
小屋はその先100mにある。小屋でチェックインし荷物を置いてから常念岳へ行く。最初はガレ場を10分
位登る。次第に石が大きくなりツヅラ折りの登山道を行くと表銀座、裏銀座、剣方面の大パノラマが映る。
頂上までは1時間15分位かかるので適当に休憩したほうが良い。40分位で8合目に出るがこの辺は雷鳥がよ
く観られる場所だ。さらになだらかな登りを進むと前常念の分岐となり、ここを登り切ると祠のある常念岳
頂上に着く。しばし360度の眺望を楽しもう。    ※コース解説:児玉 博(湯の宿常念坊オーナー)

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