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アカタテハ(タテハチョウ科)漢名:赤立翅
■大きさ:60mm ■飛翔時期:5月〜10月頃 ■幼虫食餌:イラクサ他
成虫は越冬するため早春から晩秋にかけて見られますが、平地部での個体数は
秋に多く見られます。和名の由来でもある翅の鮮やかな赤い模様が美しい蝶で
不規則な軌道を描きながら花から花へ吸蜜に止まります。幼虫の食草はイラク
サ科の植物で、葉の付け根を餌にし、その葉を内側に丸め、糸で綴り合わせた
巣を作る習性があります。

■撮影日:2007.7.28 ■撮影地:針ノ木岳稜線(大町市)



2500m以上の高山の稜線でミヤマタンポポ(シロウマタンポポ)に止まり吸
蜜していました。幼虫の食餌であるイラクサはここには生えていないため、針
ノ木雪渓付近(1700m前後)から舞ってきたのかも知れません。高山蝶では
ありませんが、平地部の蝶が高山帯にも適応するとは驚きます。

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