ムシトリスミレ(タヌキモ科・多年草)和名:虫捕り菫

多肉質で淡緑色の葉には無数の腺毛が密生し、粘液を出し小虫を捕らえる食虫植物です。地面に広がる5〜6枚
葉の縁は内側に巻き込んでおり、その根出し葉の中央から花茎が一本立ち、頂上に一個の花をつけます。花はス
ミレに似ていますがタヌキ藻の仲間で、高山帯の湿気のある岩上や崖地に生えています。

撮影地:戸隠山・百間長屋付近

撮影日:2005.7.2

撮影者:M.Iwakagami

標高1700m前後といえば亜高
山帯にもならない戸隠山百間
長屋付近の岩場。その南向き
の岩肌にビッシリと群生して
咲いています。そんな初夏、
体の廻りを飛び回り、顔など
を刺す小虫は煩かったのです
が、ムシトリスミレの葉を見
ると何匹もの虫が捕らえられ
ていました。

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