2017年10月18日(水) 天候・晴れ コースレベル★★☆ タイムレベル★★☆ 鉄城山・目次 山岳ガイドHOME

五年ぶりに下降する竜落としキレット 鉄城山
虚空蔵堂登山口〜鉄城山山頂&雨首 Photo Gallery
鉄城山
散りばめた落ち紅葉

鉄城山1
独鈷山主稜線分岐

鉄城山2
南稜線取り付き点

鉄城山3
南稜線T

鉄城山4
南稜線U

鉄城山5
鉄城山ピーク

鉄城山6
キレットトップから雨首を見下ろす

鉄城山7
1ピッチ目の下降壁

鉄城山8
2ピッチ目の西壁

鉄城山9
小雨首支稜へのトラバース

鉄城山10
小雨首支稜

鉄城山11
頸椎ノ戸渡り

鉄城山12
自撮り



■所要時間:往路135分/復路70分/全休憩を含む往復計240分
往路■虚空蔵堂登山口→(60分)→独鈷山稜線分岐→(30分)→鉄城山→(45分)→小雨首支稜
復路■小雨首支稜→(20分)→猪坂コース下降点分岐→(50分)→虚空蔵堂下山口(駐車地)


 五年ぶりに訪れた2段20mの竜落としキレット、誰一人いない寂峰、しかも単独ともなれば緊張感が流れるのも当然かも知れません。 「ここで滑落でもすればきっと見つけてくれることはないだろうな・・・」と、やはり万一のことを考えてしまう気の小ささが過りました。
とは言え、ここを下らなければ雨首に辿ることが出来ません。支点の樹幹にWロープをフィックス、エイト環で慎重に懸垂下降開始しました。 2段目を下り終えた時、ほっと安堵しました。

(中略)

 雨首からいよいよ小雨首に向かいます。距離的には100mあるかないかの近距離ですが、その間には究極の難関が待ち受けています。設置ロープはありますが、 そこに全体重をかけることはしません(出来ません)。一応カラビナビレーでバックアップをとり、ヘツリ泥土が崩れないように静かに進みました。 薄氷の上を歩く心境です。

 トラバースが終わると、いよいよナイフリッジ頸椎ノ塔渡りです。海底隆起特有の脆い凝灰岩は、足を置くにも、ガバを掴むにも確認必須です。 確認せず一気に体重をかけようものなら、万一剥がれた時、(バックアップなしの場合)100m以上の谷底に転落です。

 こんな場所のため、恐らく今後誰も来ないかも知れませんが、もし来られるような奇特な方がいるならば、少人数(4人以内)で来て下さい。
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