長野県の山岳ガイド |
![]() ふうえつさん風越山(1535.1m)飯田市 |
飯田市街地から見ると一番大きく見え、富士山型の美しい山容は飯田のシンボル的な山。山中には 室町時代の建造物「白山神社本殿」のほか、一の鳥居や随紳門もあり実に立派な社である。また山 中には名水の誉れ高い「猿庫ノ泉(さるくらのいずみ)」「今庫ノ泉」が湧きでている。円悟沢登山 口から登り、猿庫ノ泉下山口を周遊コースは日帰り登山にも手頃な山である。登山適期は新緑の始 まる頃から県指定天然記念物ベニマンサクの紅葉の頃が良い。 |
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渓流沿い歩きが新鮮、円悟沢コース ■2006.11.21 |
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霧に煙る紅葉、高鳥屋山コース ■2006.11.21 |
無雪期コースマップ |
下伊那・竜西エリア・目次 |
登山口までのアクセス 中央道飯田IC出口信号を左折、次の飯田インター西の信号を右折する。松川橋を渡り二又を左方に 飯田市街地方面へ。ほどなく「白山町二丁目」となり「大平街道」の標示板に従い左折する。 約二・七kmでT字路に突き当たり「猿庫ノ泉」標示板を右折し林道(舗装)に入る。五百mで名水「猿 庫ノ泉」に着く。 ■駐車場:猿庫ノ泉駐車地に余裕 ■トイレ:駐車地東端の林道脇に男女別トイレ棟 ■水 場:登山口間近の猿庫ノ泉、円悟沢コース途中の今庫ノ泉 コース解説 猿庫ノ泉脇には高鳥屋山コースの登山口があるが、このコースは下山に利用したいため、ここに駐 車して林道を円悟沢コース登山口に向う。緩やかな砂利道も十五分ほどで登山道前の広地に辿り着 く。円悟沢の渓流に架かるアルミ製桟橋を渡り山中に入る。沢沿いの樹林帯は陽を遮り、木製桟道 はいつも湿っており滑り易い。左下に砂防ダムが見える辺りからザレ斜面をトラバース気味に歩く ようになり、ほどなく「二段ノ滝」を目にする。沢から徐々に遠ざかった頃、斜面トラバースも終 わり尾根山腹の登りに変わる。幾つかターンを繰り返しながら「乙女の滝」分岐道標を右に巻くと 一息で今庫ノ泉に辿り着く。東屋もあり休憩するには丁度良い場所だ。東屋横にある湧き水が今庫 ノ泉で、地元では玉水と呼び茶道にも利用される名水で喉を潤したら出発しよう。しばらくは穏や かな上りだが、虚空蔵山分岐を通過した辺りからヒノキ林の急登が待っている。林床のササ地が目 立ち始め、さらにジグザグに高度を稼いで行くと主尾根に出る。右折押洞コースの道標が立ち、十 メートル先に展望地がある。飯田市街地の眺めが素晴らしく、天竜川を挟んで伊那山脈が南北に横 たわり、その稜線の奥には南アルプスが白い帯を連ねている。 展望地から先の登山道は史跡も多く参道のようである。鳥居を潜り石段を登りきると随神門が現れ ほどなく国重要文化財の「白山神社奥宮本殿」に辿り着く。周囲には現場の露出岩をその場で彫っ たような石仏三体や巨岩に南無阿弥陀仏と彫った「六斗石」などが見られる。白山神社からキレッ ト状の狭い鞍部に一旦下り、コース上で難所と思われるロープ張りの岩地を攀じ登る。十メートル ほどの短い急登だが右側は鋭く深い谷となっているので注意して登ろう。登りきるとブナ林の穏や かな登山道に変わり左に大きく回りこむとほどなく風越山々頂に辿り着く。山頂中央に二等三角点 石柱と山頂標柱が立つ。下山は往路を戻らず、山頂から南方の尾根を高鳥屋山経由で下降するのも 良いだろう。山頂直下から笹道が始まりその上、登山道もはっきりしない急坂で岩ゴロ地もあるの で慎重に下ろう。岩ゴロ地を下りきると潅木林の穏やかな道となり、ノッコシ、水場を通過し11 60m地点の高鳥屋山ピークに辿り着く。ピークと言っても深い樹林に囲まれ、高鳥屋神社祠と石 灯篭があるだけで寂しいかぎりの小ピークだ。高鳥屋山からは登山道沿いに鎮座する三十三体石仏 を数えながら、歩き易い緩坂を下るだけだ。赤松の大木が目立ち始めさらに五番石仏を見れば、ほ どなく猿庫ノ泉に辿り着く。 |
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