烏帽子ヶ岳 鳩打峠コースマップ      烏帽子ヶ岳 HomePage→

烏帽子ヶ岳コース
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■駐車地:林道終点鳩打峠に余裕
■トイレ:駐車地脇に簡易トイレ

 烏帽子岳登山口へ向う林道は鳩打峠が終点で、駐車地脇に烏帽子岳、小八郎岳の両登山口があり、いきな
り赤松林の急登が始まる。600mほど先の分岐までは小八郎岳への併用道を行くが、この辺りには希少植
物のササユリが自生しているので、花が見られる初夏に登山するのが良いだろう。分岐からは尾根南側斜面
を巻きながら小八郎岳西稜線の合流地三合目まで辿る。下山に小八郎岳に立ち寄る場合はここを確認してお
こう。
 カラマツ林に囲まれた緩やかな登山道も五合目辺りから勾配が増し、ほどなく前方に白い山肌が見えてく
る。セキナギと呼ばれる場所で、初めて烏帽子岳が樹間から見える。セキナギ名の由来は不明だが「ナギ=
崩落地」の事。以前はセキナギ脇の尾根上に登山道があったが、現在は尾根右側斜面に巻き道がつけられて
いる。セキナギから離れ、鞍部から登り返したところが日向沢(飯島町)ルート分岐で、烏帽子岳に続く主尾
根出会いの七合目地点だ。
 ここから平均斜度32度の樹林帯急登が始まる。突起岩のあるヤセ尾根、針葉樹の倒木地、岩頭脇のトラ
バースなど、実にバリエーション豊かな登山道となる。標高も2000mを超える八合目辺りにくると、シ
ャクナゲも見られるようになり亜高山帯の雰囲気が感じられる。ほどなく南方が開け、枯木群が立ち並ぶ平
坦地になると山頂まで僅かな距離、ここから岩地歩きが始まるので、小休止して気を引き締めなおそう。
 クサリやトラロープ設置の岩地を三点確保で登りきると、烏帽子岩岩頭直下に出る。岩頭直登ルートもあ
るが、巻き道もほどなく烏帽子岩と烏帽子岳の稜線鞍部に出る。一息で岩塊の烏帽子岳山頂に辿り着く。真
っ先に中央アルプス南部の名峰越百山(こすもやま)と、続けて仙涯嶺、南駒ヶ岳が目に飛び込んでくる。振
り返れば伊那山脈の後方に南アルプスの名だたる高峰が連なって見え、支尾根の小ピークとは言え、烏帽子
の名に恥じない山頂である。

※烏帽子岳山頂から中央アルプス主脈に続く支尾根の最高峰、池ノ平山(2327)へは往復70分ほどで行くこと
が出来るが、池ノ平山から念丈岳へは往復150分ほど費やすので日帰り登山には適さない。

長野県山岳ガイド・ホームページ