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眩い青空と大雪原の根子岳 牧場コース

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森林限界の山頂間近は大雪原が広がる
登山口〜山頂までのコースガイド写真
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1.牧場登山口付近の緩斜面
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2.牧場最上部で小休止
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3.眺望が途切れる岳樺林に入る
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4.八合目付近に来ると樹氷が現れる
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5.山頂目前の雪原
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6.根子岳山頂の祠
今日の展望スナップ
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山頂北側は雪屁が張り出す
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東端にはシラビソ樹氷が立ち並ぶ
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南方間近に四阿山が聳える

■所要時間:分(休憩時間は含みません)
牧場登山口→(30分)→牧場最上部→(30分)→白樺樹林帯→(40分)→八合目石仏→(30分)→根子岳山頂→

往路下山→(40分)→樺林→(30分)→下山口
イラスト登山コースマップ

2005.3.16 Impressions
残雪シーズンの根子岳が、四季を通して一番登り易いのではないかと思う。XCスキーヤーもあまり見かけずヘリ
で小根子まで来るツアスキーヤーもほとんどいないため、静かな山旅が楽しめる。今回は夏山のメインコースでも
ある牧場登山口から山頂を目指した。登山口付近の駐車場へは残雪塊で入ることが出来ず、路上の広地に駐車した
のが9時30分、それから5分後4本爪のスノーフットを履き、いよいよ牧場の斜面を歩き出した。この時間帯は
未だ雪も締まっており、スノーフットの爪が小気味よく残雪に喰い込み歩き易かった。しかし歩き易いのと体力は
あまり関係ないようで、牧場最上部にきた時はかなり疲労を感じた。(少し風邪気味?)この辺りから展望が悪くな
る白樺樹林帯へと入って行く。時間は10時少し廻った頃。樹林帯は長く続くのでここは焦らずのんびり登行を心
がけなければバテてしまう。白樺樹林帯をトレースする目印として、細い白樺に混じって所々に立つ岳樺の大木を
縫うように行くと良い。その岳樺大木が数本立っている辺りが樹林帯の中間付近なので小休止をしよう。それから
ほどなく10時30分、樹林帯が終わった。前方に距離は短いが急坂が現れる。この急坂を登り切った辺りが七合
目の広地で、振り返ると今登って来たトレース跡が長く続いているのが見える。そして前方に目を移すと、右に四
阿山が大きく聳え、その左に根子岳の稜線が展望できる。ここまで来ると立ち木も少なくなり、根子岳らしい明る
い大雪原の風景が楽しめる。時間は11時。歩き出して1時間30分、ここで体が冷えない程度の大休憩としよう。
そしてコメツガ大木と石仏がある八合目付近には15分ほどで到着。ここから山頂までは目と鼻の距離。ルート右
側上部を見ると、雪屁を張り出している山頂南の火口壁が間近に望まれる。また山頂稜線に点在して生える樹氷も
はっきり見える。根子岳登山のコース上、私がもっとも素晴らしいと思う場所だ。そして15分後、11時40分
に根子岳山頂に到着。誰もいない山頂は360度のパノラマ。隣に聳える四阿山はさらに大きく私を招いているよ
うに見えた。根子岳の残雪期登山は3月中旬から4月中旬までが最適期だと思うので、機会があったらその頃是非
登ってもらいたい。

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