2005年3月8日■天候・晴れ 体力度☆☆ 難易度☆☆ 坊寺山・目次 山岳ガイドHOME

かなりの不安な単独登攀だったが、山頂は純白無垢 沢登りコース

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石ノ湯登山口から小坊寺山を展望
登山口〜小坊寺山山頂までのコースガイド写真
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1.角間川を渡り深雪の山中へ…
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2.緩やかな斜面はカンジキ装着でも良く埋まる
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3.前方に見えるのは小幕岩の岩峰か?
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4.沢登り道標付近、前方間近にデプリ痕
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沢登り樹林帯を抜けると、目が覚めるような雪原が。しかし勾配は増す
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6.雪原斜面の中間辺り
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7.稜線鞍部に辿り着く
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稜線に出来た吹き溜まり雪塊を幾つも越えて…
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9.深雪の稜線、急登は単独Wロープで
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10.単独ラッセルがいいかげん嫌になる辺り
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11.針葉樹林が見えてくると山頂は近い
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12.雪樹の間を抜けると…

純白無垢の小坊寺山山頂 onMouse
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14.山頂標示板
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15.横手山展望

■所要時間:往路120分/復路70分/全休憩を含む往復計250分
往路■石ノ湯登山口→(40分)→沢登り道標→(40分)→稜線最低コル分岐→(40分)→小坊寺山山頂
復路■小坊寺山山頂→(30分)→稜線最低コル分岐→(30分)→石ノ湯下山口→(10分)→駐車地

明日(3月9日)Tさんと下見の予定だったのですが、志賀高原の天気は今日まで良いとの予報を信じ急遽、単独での 下見山行となりました。石ノ湯登山口を出発したのが9時20分。まだこの時は雪もサラサラして歩き易かった。 多少のアップダウンはあるものの沢登り道標までは危険箇所もありません。グリーン期なら20分程で行ける地点 ですが40分かかり10時丁度に到着しました。本当は沢登りルートは歩きたくない場所です。両側の山斜面から は直径1m以上の雪塊が無数に沢筋まで落ちてきているのです。

目の前に雪原が広がり、南稜線が見えてくると沢登りも終りとりあえずホッと一息です。しかしここから立ち木も なく緩斜度の雪上歩きが200m程続きます。緩斜度とはいえ膝上まで埋まるためラッセルが強いられます。雪原 中間にある二本のコメツガ大木まで来ると、最低鞍部に一本だけ立っている木に取り付けられている分岐道標がは っきり見えます。そしてほどなくコル分岐に辿りつきました。時刻は計ったように丁度10時30分です。
これから稜線歩きです。雪屁には充分注意し中央南寄りをゆっくり歩き始めました。しばらく行くと吹き溜まりの 雪壁が行く手を阻んでいました。両側とも数百m落ち込んでいるため巻くことも出来ません。ここはゆっくりバケ ツを作りながら、何とか乗り越えました。
山頂まで約200mの地点ですが、やはり山頂直下はどこも難儀します。今回も単独でしたが、危険と思われる場 所では、立ち木にフィックスしながら、次のフィックス地点までを数回繰り返し、針葉樹林の平坦地まで来ました。
針葉樹のトンネルを過ぎるとパッと空が広がりました。小潅木で煩かった山頂には、その立ち木が一本もありませ ん。推測で山頂の積雪は未だ3m以上あると思われます。
イラスト登山コースマップ
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