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強風と凍結雪面の直登は2150mピークまで 峰ノ茶屋コース

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この斜面をトラバースすると釜山(右端)に辿る。稜線奥に前掛山の頭が見える
登山口〜山頂までのコースガイド写真 峰ノ茶屋9:40出発
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1.馬返し分岐を直進して樹林帯に入る 10:00
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2.樹林帯を抜けると展望は良くなるが強風…
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3.凍結雪面にアイゼンをたて
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4.中間付近にある石積みケルン 11:25
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5.急遽目標地にしたピークが目前
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6.居ても立ってもいられない2150m地点 12:00
今日の展望スナップ
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石積みケルン付近から南方を振り返る
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さらに北東方を展望
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小浅間稜線から名残惜しく展望、火山性ガスが南に向かって流れだした

■所要時間:分(休憩時間は含みません)
峰ノ茶屋登山口→(25分)→馬返し分岐→(85分)→石積みケルン2000m地点→(35分)→2150mピーク→(未)→釜山山頂
イラスト登山コースマップ

2007.3.1 Impressions
峰ノ茶屋登山口から浅間山の最高峰釜山への最短ルートなのに何故登山者に人気がないのか今日解かったような気
がしました。火山活動レベル1の場合、火口から500m以内の入山は規制されています。しかし中には物好きに
も規制を無視して火口脇まで行く登山者もたまに見受けられますが気をつけて欲しいものです。
火口から500mまでならば天狗山荘から湯ノ平を経由して前掛山までは行けますが、峰ノ茶屋コースを行った場
合、500m手前は今回の2150m地点辺りとなります。火口を見ることはもちろん出来ませんし、何よりも変
化のない砂礫地(今日は凍結雪面でしたが)の急登は結構堪えますので、距離は長くても湯の平コースのほうが良い
かと思います。で、今日の収穫は稜線での強風…。風は気圧の高いほう(高気圧)から低いほう(低気圧)に吹くのは
誰もがご存知のことですが、気圧のはざ間に近ければ近いほど強風になり、そのはざ間の高度が高くなるほど気圧
も低くなり風速は増していきます。今日の浅間山稜線での強風はまさに気圧のはざ間を絵に描いたようなものでし
た。さらに12時頃までは東北東からの風のため火口から上がっていた噴煙も西南西に流れていましたが、13時
頃には山頂上空の気圧が乱れはじめたのでしょうか、流れていた噴煙は山頂付近を屯い、ほどなく南方に流れ始め
てきました。猛毒の硫化水素を含む噴煙は花粉よりもっと危険です。私たちはそのとき既に下山口間近で難を逃れ
ていましたが。
※入山規制はひかれていますが、無視して規制区域内に入る登山者には「自己責任」としているそうです。

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