霞沢岳 明神〜徳本峠コースマップ      霞沢岳 HomePage→

霞沢岳コース解説
 上高地河童橋から遊歩道を明神に向い、さらに少し先の徳本峠分岐を右折して登山道に入る。遊歩
道にたくさんいた登山客の姿もぱったり途絶え既に静寂さが漂っている。右側の清流が二又に分かれ
る地点で、平坦な登山道は左の黒沢沿いに延び、二つ目の桟橋を渡った辺りから勾配も徐々に増して
くる。大石が散らばるガレた黒沢を横切った辺りで振り返ると、谷間越しに穂高連峰が展望出来るの
で小休止しよう。
 黒沢のガレ地を過ぎると勾配はいっそう増し、九十九折れの急登が続く。黒沢対岸を走る稜線は、
ジャンクションピークから派生した尾根でこの尾根が見えなくなる頃、黒沢源頭付近の最終水場に辿
り着く。沢筋を高巻きしながら左折徳本峠分岐となり、ほどなく徳本峠に辿り着く。
 昔ながらの古い徳本峠小屋前の広場からはW.ウェストンが同行の夫人と涙して見たと言う迫力あ
る穂高連峰が展望出来る。しばし休憩したら目的地のジャンクション・ピークに向うが、これから先
は急登の連続、あまり長時間の休憩は良くない。
 テント場を横切り、緩い下り坂を鞍部まで辿ると、峠手前で見た分岐からの登山道と合流する。こ
こから一気に標高差300mの登り返しが始まる。途中朽ちかけたスタジオジャンクションの道標を
見ると急登のほぼ中間、再び眺望のない樹林帯の急坂を登る。長かった急登が終わり緩やかな草地の
登山道に変わるとほどなくジャンクション・ピーク2428mに辿り着く。
 霞沢岳まで登る場合、徳本峠との往復に七時間ほどかかるので、徳本峠を早朝に出発したほうが良
いだろう。

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