2009年3月15日 天候・晴れ コースレベル☆☆ タイムレベル☆☆☆ 湯ノ丸山・目次 山岳ガイドHOME

前日のドカ雪が齎した新雪ラッセル、角間峠コース 湯ノ丸山
湯ノ丸山
先月単独で辿った1930m峰直下はシュカブラが美しい
登山口〜山頂までのコースガイド写真 旧鹿沢温泉登山口 8:25出発
湯ノ丸山1
1.カラマツ林が美しい登山道
湯ノ丸山2
2.カラマツ林から白樺林に変わると…
湯ノ丸山3
3.ほどなくコンコン平分岐に到着 9:27-9:30
湯ノ丸山4
4.湯ノ丸山北峰(左端)と東尾根稜線を見ながら
湯ノ丸山
角間峠に辿り着き、準備&休憩 9:55-10:00
ここから東尾根に取り付き、稜線歩きがはじまる
湯ノ丸山
トレースは小動物の足跡だけ
湯ノ丸山7
7.小雪庇と霧氷林の急登
湯ノ丸山8
8.−−−
湯ノ丸山9
9.稜線左側はシュカブラと雪庇
湯ノ丸山10
10.稜線右側はガリガリの急斜面
湯ノ丸山11
第一目標地1930m小ピークに到着、ここで満足だったが… 10:28-10:35
湯ノ丸山12
霧氷樹間から初めて北アルプスを見た。もう足が上がらない状態だったが、さらに先を目指す
湯ノ丸山13
13.ここからは未踏、ツボ足の同行者は元気だった
湯ノ丸山14
14.まっさらな雪道、目標地の北峰(左端)が見える
湯ノ丸山15
15.目標地を目指してどんどん進む…が、
湯ノ丸山16
16.勢いよく陥没
湯ノ丸山17
17.最後の樹林帯を抜けると森林限界
湯ノ丸山18
18.青空にひときわ白い浅間の噴煙
湯ノ丸山19
天狗ノ露地まであと一息、タイムリミットまで残り3分。
湯ノ丸山20
11時30分ジャスト、目標地点の天狗ノ露地に到着
湯ノ丸山21
北アルプス展望は北峰ピークと同等に見える。
湯ノ丸山22
−−−
湯ノ丸山23
とにかく岳樺の霧氷が美しく感動物だ
湯ノ丸山24

■所要時間:往路175分/復路100分/全休憩を含む往復計000分
往路■旧鹿沢温泉登山口→(90分)→角間峠→(40分)→1930m小ピーク→(45分)→天狗ノ露地
復路■天狗ノ露地→(40分)→角間峠→(60分)→旧鹿沢温泉下山口(駐車地)


前日東信濃に降った上雪(かみゆき)は、ここ湯ノ丸山にもドカ雪となって30〜40cmの新雪を積もらしてくれ た。三月中旬、アイゼンで固く絞まった雪面を快適に歩くつもりだったが、ラッセルを強いられた。登山口から角 間峠までのゆるやかな雪道のラッセルが一番堪えた。角間峠に着いたときは既に体力の半分を消費していた。 ここでコンコン平方面から歩いてきたスノーシューヤーに出遭った。彼は角間山に登ると言う。
いよいよ湯ノ丸山東尾根に取り付く。もちろんトレースなんてない、あるのは小動物の足跡だけだ。スノーフット を装着していた私が先行、ルートファインディングをしながら上を目指した。過酷なラッセルは稜線出会い直前で もう一歩も足が上がらないほどの極限状態。目の前に見える1930m小ピークは、先月吹雪の中を登った最終地 点、今回もここを最終地にしようと思った。10時30分、小ピークに到着、タイムリミットまでまだ1時間ある。 小休止後、元気な同行者は壺足で稜線を歩き出した。
地蔵峠から湯ノ丸山山頂へのルートはトレースもしっかり付けられ、常に富士山や北アルプスを眺めながら歩くこ とが出来るのでスノーシューヤーやスキーヤーで賑わっている。角間峠からの東尾根は、1930m小ピークまで 辿らないと遠望の眺めが得られない。しかもやせた稜線歩きがあるため、ほとんどスノーシューヤー等に遭うこと はない。それがこのルートの魅力なのかも知れない。
最初から眺望を楽しみながら歩くのも良いが、ピークに出て初めて見た眺望とでは感動の度合いが違う。同行者の パンダさんも恐らくそれを知っているはずである。

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