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上ノ森&キャンプ場コース
 神明宮を右に見ながら駐車地から少し歩くと戸倉山登山口と書かれた大きな案内板が二又分岐地に立って
いる。右方直進は水源地コースと沢コース登山口に辿る作業道で、上の森コースは左方直進する。この登山
道も作業道で、四百メートルほど進むと小さな沢を横切るが、手前道沿いに2〜3台の駐車スペースがあり
ここまで車で入ることが出来る。小沢を過ぎるといよいよ道幅も狭くなり斜度も増してくる。ヒノキ林に入
るとほどなく二合目道標地となり、さらにきつい急登が待っている。
 三合目道標を通過すると右上方に1280mの小ピークが見え、一息で小ピーク稜線の鞍部に辿り着く。
広い台地状の鞍部には「御湯立場跡」と「不動明王」の案内板があり、向かいの沢筋から水源地コースの登
山道も合流する主尾根取り付き地。展望のない潅木林の尾根だが、所々に「天然記念物・ミツバツツジ群生
地」の案内板が立っており春から初夏にかけてピンクの花が登山道を埋め尽くすことだろう。ジグザグに登
ってきた急登も四合目道標を見た辺りから緩やかな登山道に変わり、ほどなくキャンプ場コース合流地点に
着く。左折キャンプ場と書かれた目立たない看板があるが、知らずに通過してしまい、尾根右から登ってく
る沢コース合流地まで辿ってしまうこともある。
 沢コース合流地から再び急登になるが一登りで東屋に辿り着く。東屋横の水場は「金明水」と言う美味し
い湧き水が流れており休憩適地でもあり、ここで初めて西方の中央アルプスと南アルプス南端の山が樹林の
間から望める。東屋から山頂までは勾配のきつい直登だが一息で西峰に飛び出る。ピーク周囲には石祠や矛
があり信仰の山を印象づけているが、やはり西峰の見所は何と言っても目の前に連なる中央アルプスの大パ
ノラマだろう。中央アルプスからさらに北へ目を移すと乗鞍岳と北アルプスまで広角に展望出来る。しばし
展望を堪能したら稜線を東峰へと向かおう。鞍部にある避難小屋の脇を通り五分ほどで一等三角点のある東
峰ピークに辿り着く。東峰の眺望は西峰で見られなかった南アルプスが展望でき、ピーク中央に鎮座してい
る薬師座像の目線の先の仙丈ケ岳にいたっては声が届きそうな位置に見える。薬師様に参拝してから薬師様
と同じ風景を見ながら休憩しよう。下山は往路を戻るか、沢コース合流地で往路から左に分け沢コースを下
っても良いだろう。

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