長野県の山岳ガイド

なべくらやま鍋倉山 (1289m)飯山市
長野県の最北部、新潟県境に連なる関田(せきた)山脈の中央付近に聳える鍋倉山は、第三紀層の火山
でトロイデ型をしており新潟県の新井市までその裾野を広げている。ブナが山全体を造っていると言
ってもいいほどブナ樹林が発達し、春の新緑は残雪と美しく調和し、秋は全山が黄色に萌える姿は登
らずとも、山麓の池畔から見ていても飽きない。山中には「森太郎」と「森姫」と言うブナの古木が
森林を守ろうとする人々の努力により、今も木に近づくと生命の鼓動が聞こえてくる。コースは終始
ブナ林の中を行くが、林床にはユキツバキなどの低木も多く雪融けとともに真っ赤な花を咲かせる。
また鍋倉山の北東、関田峠直下にある茶屋池もブナ林に囲まれた火山湖で、ブナの四季の移ろいを見
せてくれるので下山後、立ち寄るのも良いだろう。

全山ブナ林に覆われる鍋倉山

賑う紅葉前に訪れるブナの森 ■2003年9月14日

イラスト登山コースマップ
奥信濃路エリア・目次

登山口までのアクセス

上信越自動車道・中野IC出口の信号を直進または右折し、中野市七瀬で国道292号線に入り、さら

に千曲川古牧橋を渡り、飯山市街地に向うと豊田飯山ICから来る国道117号線と合流したらそのま

ま千曲川に沿って直進する。小沼信号で左折し117号と分かれたら、戸狩温泉スキー場に向う。所

々にスキー場入口の看板が立ち並んでいるが、ゲレンデを左に見ながら、県道上越飯山線を道なりに

温井集落へ。曲がりくねりながら鍋倉山麓に向う道沿い左に田茂木池があり、更にその先の小さな池

を通り過ぎると、登山口へは僅かな距離だ。ただ登山口道標は道沿いに設置されておらず、少し奥ま

った林中にあるので見落とさないように。

■駐車地:登山口手前の道路脇カーブ広地に数台

■トイレ:登山口から先の茶屋池公園内


コース解説

登山口は灌木に覆われ、ほとんど目立たないので田茂木池を過ぎ約2キロほど来たら道左沿いを気を

つけてみる。林の中に入っていく細い踏み跡があったらそこが登山口となる。登山道に入ると直ぐ右

手に案内板があり、雑木に被われた急登が始まる。15分ほど行くと道標があり、道は90度屈曲し

北斜面を巻いていくようになる。この付近の道が最も歩きにくく、山側の木が道に寝ており幾つもの

ハードルを超えるようにして進むと森太郎分岐に着く。下山時に森太郎を見るため往路は鍋倉山々頂

への直登コースを進もう。分岐から直ぐブナ林の中の急登が始まる。途中涸れた沢を2つ横切ると、

前方にブナの大木が2本現れその傍らの苔生した倒木ブナを越えていく。10分程で黒倉山の分岐道標

に着き、鍋倉山は左折する。泥濘地を過ぎ黄土と岩の沢登りになる。50mほどの急坂を登りきり藪の

トンネルを過ぎると鍋倉山頂に到着する。下山は黒倉山分岐まで戻り、更に往路を下っていくと右折

森太郎の分岐道標がある。ここからブナの谷散策コースになっており登山道も整備され歩き易い。沢

に架かる小さな木橋に出会うが、沢を見ると枯れたブナの大木が幾本も転がっておりまるでブナの墓

場という風景。沢を過ぎ大きくカーブした先に樹齢四百年以上経っていると言うブナの巨木「森太郎」

があるが、植生保護のために柵がしてある。森太郎を過ぎ、沢を横切るとほどなく道沿い右に盛土の

ようになっている謙信ブナの倒木がある。さらに先を進むとブナの巨木「森姫」の分岐道標に着く。

登山道から200m下った場所にあるので、時間があったらこちらも見ておこう。ここから往路と同

じ道を下山口まで下る。

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