長野県の山岳ガイド

やけだけ焼岳 (2455m) 松本市安曇
梓川を堰き止めて大正池を造った大正四年の大爆発を始め幾度も噴火を繰り返し、今なお噴煙を上
げている釣鐘状型火山。沢渡からバスに乗り上高地に向かう誰もが、釜トンネルを抜け車窓左に焼
岳が迫ってくる光景に感動したことだろう。そして山歩きをしているならばいつかは登ってみたい
と駆り立てられるのが焼岳だ。山頂までのコースは新中の湯コース、上高地コース、岐阜県栃尾か
らの新穂高温泉コースなどあるが、上高地から入り中の湯に下るルートが最も一般的だ。山頂は北
峰と南峰の二峰があるが南峰は立ち入りが規制されている。

大正池畔から穏緑の焼岳を展望

上高地から旧中ノ湯下山道コース ■2008.7.27
初冠雪と紅葉・上高地中尾峠コース ■2004.10.17
初冠雪と紅葉と青空の三拍子、新中の湯コース ■2003.10.25
雨に煙る紅葉・新中の湯コース ■2003.10.13

中尾峠コースマップ
中ノ湯コースマップ
上高地&乗鞍岳周辺エリア・目次

各地点の標高と距離

上高地BT:  1500m

  ↓1.2km

上湯沢登山口: 1500m

  ↓1.6km

峠沢中間地:  1700m

  ↓1.1km

焼岳小屋:   2080m

  ↓1.5km

焼岳山頂(北峰):2400m

  ↓1.7km

りんどう平分岐:1950m

  ↓1.9km

中ノ湯下山口: 1450m

■登山口と山頂までの標高差:約900m
■登山口から山頂までの距離:約5.4 km


アクセス

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■駐車地:○○○○○○○○○○○○○○

■トイレ:○○○○○○○○○○○○○○


コース解説

上高地帝国ホテル前バス停で下車し、ホテル横を通り過ぎ田代橋を渡ると、西穂高に向かう

玄文沢ルート登山口のある作業道四辻に出る。左折して作業道をしばらく進むとカラマツ大

木脇に焼岳登山口の道標に辿り着く。バスを降りてから四十分ほどの歩行で大分体も温まっ

たことだろう。ここからいよいよ登山道に入るので靴紐のチェックなど万全にしておこう。

しばらくは眺望がない樹林帯の登山道だが焼岳小屋まで一時間と書かれた手製看板を過ぎた

辺りから、左手に焼岳稜線からの幾筋もの土流溝見え始めてくる。登山道脇のもっとも大き

な土流溝が上堀沢で、溶岩や崩落土石が流れ梓川を堰き止めた沢。

ほどなく上堀沢を挟んで南西方に焼岳が姿を現す辺りから数箇所のガレ場に出会い、桟道と

梯子場が次々と現れる。核心部は二段重ねのアルミ製梯子が掛けられているガレ場、七メー

トルほどの梯子段は垂直に見えるが、一段づつ慎重に登ろう。核心部を過ぎるとシナノザサ

に覆われた登山道も穏やかになりほどなく新中尾峠にある焼岳小屋に辿り着く。営業期間中

はトイレも利用できるのでここで休憩を摂る登山者も多いが、焼岳小屋から一登りで展望台

標柱のある小ピークに着くのでここで休憩するのも良いだろう。小ピークから少し下ったと

ころが旧中尾峠で、昭和三十七年(1962)の焼岳爆発で倒壊するまでは焼岳小屋があっ

た場所で、今は岐阜県新穂高温泉からの登山道分岐になっている。

旧中尾峠分岐からは焼岳の北山腹を巻くように溶岩塊の急登が始まる。山頂は目前に見える

のだが意外と登行時間を費やし難儀する場所だ。登山道岩壁を右に回り込むと前方に北峰直

下のコルが見え、ほどなくコル平坦地に辿り着く。中の湯コースからの合流地で登山者で賑

わう場所だ。コルから北峰ピークまでは硫黄ガスが吹き出る噴気孔脇を登らなければならな

いが五十メートルほどで山頂に辿り着く。山頂からは北アルプスの山々を始め、御岳乗鞍、

白山など一挙に飛び込み、東南方眼下には上高地の谷間と梓川が箱庭のように見える。

下山は往路を戻るのも良いが、途中エスケープルートのある中の湯コースを下るのも良いだ

ろう。北峰山頂南側直下をトラバースして南峰との稜線鞍部まで向かう。鞍部北側には火口

湖の正賀池が青緑色の水を湛えているのが間近に見られる。中の湯コースはここから下堀沢

沿いにリンドウ平まで辿りさらに新中の湯コース分岐まで一気に下る。この辺りから振り返

ると北峰と南峰が同じ顔をして仲良く並んでいる焼岳を展望することが出来る。

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