長野県の山岳ガイド

あまかざりやま雨飾山 (1963m) 小谷村
長野県と新潟県のちょうど境目にあり、頚城山系の妙高火山群に属している。2000mに満たない山
だが、北アルプスに向かい合う独立峰のため山頂からの眺望は素晴らしい。晴れた日には日本海が
北方彼方に見ることも出来る。深田久弥氏が日本百名山に選んだ事と、雨飾山(あまかざりやま)と
言うロマンチックな名前から、近年登山者で賑っている。大海川沿いの河原と緑濃いブナの原生林
を歩き、稜線を連なる岩峰を眺めながらのヤセ尾根と高山植物が咲く稜線の魅力がますます登山者
を惹きつけることだろう。登山適期は初夏の芽吹きから全山真っ赤に萌える紅葉シーズンが良い。
11月になると初雪が降り、翌年5月まで深い雪に閉ざされる。

中西山稜線から残雪の雨飾山を展望

雪渓わたる涼風とお花畑の稜線 ■2005.7.17

無雪期コースマップ
北アルプス・北部山麓エリア・目次

登山口までのアクセス

白馬村から国道148号線を糸魚川に向い、中土トンネル出口の信号機を右折し小谷温泉方面に向

う。小谷温泉旅館の前を通過するとほどなく村営雨飾荘前になる。バス利用の場合はここで下車し

登山口まで約50分ほど歩くのだが、舗装された林道は雨飾荘の裏手を通り、妙高高原方面を右に

別け、鎌池分岐で右折すると5分ほどで登山口のある駐車場に着く。一帯は雨飾高原キャンプ場に

もなっており、トイレも完備されている。


コース解説

登山道は休憩棟の横から少し下り大海川(おおみがわ)の河原を行く。広い河原は水芭蕉が生える湿

原になっているが清流沿いの平坦な木道は歩き易く800mほど続く。木道が終わると左の小尾根

に取り付き、いよいよ潅木林のジグザグ急登が始まる。沢の音が聞こえなくなり、ブナの大木が目

立つようになると斜度も幾分緩やかになってくる。しばらくすると雨飾山頂まで120分の道標が

あるブナ平に到着する。ブナ林に陽が遮られいつも泥濘状態だが休憩適地になっている。ブナ平か

らアップダウンを2回程繰り返すと、荒菅沢に下る尾根北端に出る。ここで初めて雨飾山の稜線と

荒菅沢が見える撮影ポイントで、沢取っ付きまでは急坂を約150m一気に下る。雨飾山主峰東面

から大海川まで続く荒菅沢は時期が早い夏だと雪渓が残り、沢源頭の雨飾山が険しい稜線を見せて

くれる。また沢の脇から流れ出ている冷たく美味しい水を補給してもいい。沢を渡りきったところ

に道標があり、登山口から山頂までの中間地点となっている。ここから沢を挟んだ対岸の尾根に取

り付くのだが、4ヶ所のロープ場と湿った土混じりの岩ゴロ急登が続く。樹林帯がなくなる尾根筋

に出ると展望が開け、左手間近に布団菱岩峰群が連なる尾根とその尾根末端に小谷温泉が見える。

尾根上部になると乾いた岩ゴロが多くなり、コース最難所のヤセ尾根ガレ場になる。ロープと梯子

が設置されているが、狭い登山道なので立ち止まらず登りきること。ほどなく主稜線に出る。稜線

出会いには笹平の道標があり、左に屈曲するとお花畑の中、緩やかな稜線歩きとなる。小ピークを

越え、梶山分岐道標のある稜線鞍部に一旦下ると、ここから一息で雨飾山々頂に辿り着く。

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