★高度なスタンツの実践のために

 チームは常に、より高度な技の実践のため、がんばっています。
また、チアリーディングの講習会等で教示された事をマスターしそれを基礎として、常に新しい技への挑戦をしています。
 しかし、高度な技の練習にため、基礎的部分がおろそかにされていては、安定したスタンツの実践はできません。
 少数で基礎的スタンツをマスターすることがこの問題を解決するには有効です。

 新しい技への挑戦は、見ているだけでそれを理解することはできません。そのためには、実践する技の研究を始めると共に、実際に動いてみることが必要ですが、これは、きっと答えを見つけるより、多くの疑問点を生じさせるでしょう。
 しかし、これは少数の基礎的スタンツをマスターすることにより、、この答えを見つけることができます。

重要な基礎的練習

 技の練習をするにあたり不必要な練習を排除するためには、より低いレベルのスタンツを実行し、その技の特徴を理解することが大切です。
  もっとも基本的なスタンツは肩へのエレベータです。この技は全ての技への基本で、非常に応用がきくものですが、同時にタイミング、体のシメスポット等スタンツに必要な重要な課題が数多く含まれています。
 この技を完全にマスターすることにより、各選手のスタンツに対する成長が急速になるでしょう。これは、体にスタンツの意識を覚えさせるということです。

スポッターの方へ

 サードベースと呼ばれるスポッターは、スタンツを安定させする接着剤です。
 スタンツが間違った方向に進もうとする場合は、それを正しバランスを安定させる役割があります。
 フライヤーが飛ぶ場合、重心は腰にあるので、この間はスポッターが安全確保を行わなくてはいけません。スポッターはフライヤーの腰を見ることによりスタンツの安定性を増強させることができます。

 ただし、これを
実行するためには、スポッターは俊敏な反射神経を持っていなければなりません。
 スタンツの大部分はスポッターによって形成されています。それは、スポッターによりスタンツがリードされ、フライヤーの安全を確保していることからもわかります。

ベースの方へ

 ベースはまず、体のどこから力が伝達されていくのかを第一に考えていなければなりません。
 大抵、それは脚から始まるものだと教えられることでしょう。これは間違いありません。
 ベースは、肩幅の拡げた脚から力の伝達が始まることを意識すべきです。そこから、体の中心にそって上向きの力が伝達されて行きます。その力と共に肩の力を利用して、フライヤーに力が一気に伝達されます。(腕は、ロックされるべきであり、力の伝導線として考えてください。)
 コーチは、この力の伝導が上手くいっているかどうか、よく観察してください。

 そして、この力がフライヤーに伝わるまで、ベースはフライヤーの重さを感じてはいけません。力の伝導中に重量を感じてしまった場合、最大限の力がフライヤーに伝わる前に、ベースの力が押さえられ、マキシマムの上昇ができなくなりますので、この点も注意してください。
 これれには、やはり、フライヤーとのコンビネーションが最も大切です。同時に、ベースの腕のシメが大切になります。このシメが、フライヤーの重さに対する反発を生み、軽く上がることができるようになります。

 とにかく、力は脚から肩まで、伝達されるべきであり、最終的に腕のシメによって押し出されます。
 そして、スタンツの最高点で腕がロックされ、スタンツが完成します。
 そして、フライヤーの安全性確保のため、フライヤーを見上げます。

フライヤーの方へ

 最後にスタンツで最も注目を浴び、同時にマスターすべき問題が多いフライヤーですが、先のポジションと同じく力の伝達を以下にスムースに行うかが成功の鍵となります。
 ベースからの力を最大限に生かし、上昇すれば風の様に上昇できますし、羽根の様に優雅に上昇することができます。

 この体重の伝達ははじめは難しいのですが、足首、腰、肩の順で力を伝達することに意識を集中させてください。また、足を使ったスタンツでは、肩幅に足を拡げ、その広さが、変わることの無いよう意識してください。
 一本足でのスタンツは、フライヤーは腰へ力が集中するよう意識して、そこから足のシメを意識してください。

 次のステップは軽く上昇することをフライヤーに教えることです。
 彼女が重量分配を理解すれば、より高く、上昇でき、スピードもアップします。
 これは、初期の体のポジショニングから始まりスタンツ中、身体がどのように保持されるかに意識していることにより、スタンツをより軽く、より流動性にするでしょう。
 体重が重いフライヤーであっても、技術ができていない軽いフライヤーとスタンツを行うよりも軽くできます。
 これは、体重移動の技術が確立され、早い動きができるからです。

(*練習は安全対策をし、コーチの下で行いましょう。阿部)