★コーチの責任
近年のチアリーディングスタンツの技術向上にはもを見張るものがあることは、関係者であれば誰でも理解していることと思います。
 
 こうした状況になってきたのも、チアリーディングが次第にスポーツとして、また、競技として認知されてきたためであると思います。
 
 これは、十数年前から、確固たる意思を持ってチアリーディングの振興をおこなわれてきた多くの方々や、チアリーディングがまだ認知されていなかった時代に選手として活躍されてきた方々のおかげだと心より思います。

 どんなスポーツでも、こうした周りの方々の不断の努力が無ければ社会には認められないでしょう。と、同時に後に続く方々にチアリーディングとは、どういったものかわかりやすく説明し、実際に指導できる方々が増加していかなければ、選手はやっていたけれど、学校を卒業して引退では、せっかく学んできたことが、後輩に伝わっていきません。これは非常に残念です。

 私は、よく言われているように、一流の選手が一流のコーチではない。といった意見に賛成です。選手であったことは確かに、気持ちがわかるということでは、コーチングのメリットにはなるでしょうが、コーチングとはそういった要素はほんの一部であり、コーチとしての資質は、いかに、選手に安全で楽しく技術を習得させ、チアを楽しませるかだと思います。

 当たり前だと、言われるかもしれませんが、このことをわかっていないコーチが多いため、最近、ケガや事故が多く発生しているのだと思います。

 非常に残念ですが、本当によく耳にしますし、実際、目の当たりにもしました。

 わかっていただきたいのは、指導者は選手に対して責任があるということです。始めにも述べましたが、チアリーディングの技の進歩はめまぐるしいです。

 数年前の技術を初心者に教えればその技術をその選手は伝えていきます。基礎は変わっていないにしろ、細部では、大きく変化しています。

 もしあなたがチームの指導者であったとしたら、とにかく選手の安全を考えた練習と、常に今、どういった状況にあるか研究して、後輩に教えていってください。そうでなければ、旧態依然とした指導が、まかり通り、内輪だけ楽しんでいるスポーツになってしまうでしょう。

とにかく、多くの情報を集め、分析してそれを伝えるための手段を研究して、選手に伝えていきましょう
。 阿部