★より高く舞うには

フライヤー、クライマー、トップ、マウンターとスタンツにおいて呼ばれているこのポジションの事は誰でもいつかはトライしてみたいポジションである事は間違いありません。

あなた自身がフライヤーとしてのすばらしい素質があれば、簡単にいつくかスタンツを完成させる事ができるでしょう。しかし、経験の無いフライヤーは簡単なスタンツさえも不安定な演技になってしまい、周りに大きな不安を与えることになります。 

 そこで、周りに不安を与えないフライヤーになるためには何が必要か述べたいと思います。

まず、一人では絶対に良いフライヤーにはなれません。絶対に必要なものに、フライヤーであるあなたを観察してくれる人物と、経験のあるコーチの存在が不可欠です。ただ、これは的確な指示のできる顧問の存在に換える事ができます。ですから、顧問、観察者、コーチがいる場合は、もっとも理想的な練習環境となります。

それでは、フライヤーに関する2つの重要な点を解説します。

1上昇において軽くあがる事 

フライヤーが行うもっとも重要な事に、軽く上昇できるようになる事があります。これは、何を意味するかといいますと、フライヤーにとってからだの締めは非常に重要な事は理解できるかと思いますが、ベースからの力がフライヤーに伝達される場合、あまりに極端な体の締め、早すぎる上昇はベースに係る負荷が大きくなります。

ですから、羽が風で舞うような軽さを感じさせるタイミングと体の締めのタイミングがスムースなスタンツを構成できるとともに、ベースの係る負荷を軽減する事ができます。

この軽くあがるとは、あなたが簡単に上昇できるということではなく、観察者が見て軽くあがっているという事です。フライヤーであるあなたは、客観的な観察はできませんので、常に観察者の意見を聞きながら、またベースとタイミングを合わせながら、練習を実施する事が重要です。

このタイミングが、合い始めればより高度なスタンツに移行する事ができます。

ただ、一般的にフライヤーの上昇は階段を上がるような上昇ではないので、体重移動に関してはコーチやビデオなどで良く研究して行う事が必要です。階段はひざを使い上っていきますが大抵のスタンツの場合は上昇においてひざを使う事は、危険を増加させることになります。

2積極的な演技を行う事

次にフライヤーとして重要な項目は、ポジションです。

これは、次の3つのことを考えている事でかなりフライヤーとして技術向上になります。

1つめは必ずスタンツを行う前には少し離れて自分の位置の確認とタイミングの取り方を考えなければいけません。スタンツの行程がわからず練習する事程、危険な事はありません。

2つめはフライヤー経験者であれば必ずいわれた体の締めです。ただ、言葉で言う事は簡単なのですが、この締めは実際の練習から覚えていくしかないのですが、ただ、締めはただ力を入れればいいというものではなく、下半身の締めについては腰の位置とひざの位置関係が重要です。もっと言いますと、ひざよりも腰を締めたほうがバランスは安定すると同時に自然にひざも締まるようになります。腰のコントロールです。

3つめはスタンツチームとの関係です。フライヤーは一人ではフライヤーではなくチーム中のチアリーダーの一人に過ぎません。又ベースがいてはじめてフライヤーが存在するのです。そこでスタンツチームのとの連携を常に行うとともに、コミュニケーションを練習以外の場所でも図っていくようにしましょう。良いチームほど、選手各自の長所短所を皆が理解し、それを補うための助言、話合いが行われています。

 

キーポイント:1軽く上昇2フライヤーとしてチームの中で積極的に練習すること。これがポイントです。

(上記は私見の入ったもので絶対的なものではありません。参考としてお読み下さい。阿部)