★フライヤーじゃなきゃいけないの?
最近、「スタンツの中では、フライヤーが楽しそうで華やかなのに、私はできないのは残念です。」と言った相談を、数件メールで受けました。

確かに言っていることは、わかります。これは否定しませんが、チアリーディングをやっているとこういった誤解がしばしば起こります。

まず、ベース無しにはフライヤーはあり得ませんし、フライヤー無しでもベースはあり得ません。同時に良いサードベース(スポッター)無しでもスタンツは完成しませんし、効率的な練習もできません。

ここに一つの解決方法があります。まず、スタンツチームにおいては、スポッターをチームリーダーとして、あるスタンツを実施する場合は「(スポッター名)チーム」と呼ぶことによりスポッターの重要性とベースの重要性を理解させることができます。

また、スタンツにおいては、サードベース(スポッター)が声を出すことが最も有効な実施方法です。さらに、基礎的なスタンツが実行できたら、次にスタンツにおいてベースはフライヤーを回転させてみてください。これはいかにフライヤーにとってベースが必要か理解させることのできるスタンツです。

フライヤーのみが特権を持っているチームには、成長はありません。一流のチームであるほど各ポジッションに対しての尊敬と協力を持っています。

アメリカンフットボールで最高峰のNFLのクウォーターバックは花形ですが、彼らは試合後やオフシーズンにはオフェンスラインの選手に食事を食べさせたり、パーティを開いたりしてもてなしています。これは1人ではチームとして何もできないことを理解していると共に、その各ポジッションに対し感謝していることの表れなのです。

チアリーディングも同じで、それぞれのポジションがあって初めて、成り立つのです。フライヤーがたとえ花だとしても、他のポジッションにいる方々がいて初めて、フライヤーなのです。栄養や地面がなければほとんどの花は咲くことはできません。
自分がフライヤーでないとしても、チアリーディングにとっては一つの花形なのです。

阿部